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団体信用保険について知っていますか?

住宅を購入されたり、建てたりする際、ほとんどの方が「住宅ローン」を利用されますよね?
その際、よく「団体信用保険」(略して「ダンシン」などと呼ばれたりします)というものが登場しますので、
今回はこれを簡単にご説明しましょう

住宅ローンを利用する際は、この「団体信用生命保険」の加入が条件とされていることがほとんどです。
これは、ローン返済途中で住宅ローン債務者が亡くなった場合や、所定の高度障害等になった場合に、保険金によって住宅ローンを返済する生命保険のことです。
つまり団信に加入していれば、住宅ローンの債務者に「もしも」のことがあった場合でも、残されたご家族に住宅ローンのない家を残すことができるわけです。

もちろんそんなことは考えたくないですが、返済リスクを抑えるために必要な保険
ローン返済は長い道のりですから、家族のために必要不可欠なものですよね。

さて、ここで注意点としては、
健康上の理由で団信に入れず、民間金融機関のローンを利用できない場合があるということ。

そういったこともあり得るので、
ローンの利用を決めたら早めに手続きをすることがスムーズな住宅購入のポイントです。

地震保険の仕組みを知っていますか?

日本は世界有数の地震大国。いつ、どんな規模の地震が起こるかわかりませんが、家を購入する際には地震保険に加入する方も増えてきました。
ここでは、これから地震保険に入ろうと思っている人に、正しい地震保険の役割や保険概要をご説明していきます。

 

まずは地震保険の概要について
地震保険自体は民間企業による任意保険ですが、日本政府が再保険をするなど国策で作られた公共性の高い保険でもあります。
再保険とは、ある保険者(保険会社)が危険(リスク)を分散したり、収益を追求したりするために、自己の保有する保険責任の一部または全部を他の保険者に移転する保険をいい、「保険の保険」なので「再保険」と言います。

 

地震保険は、単独で加入することはできません
地震保険は、居住の用に供する建物またはそれに収容される家財を対象とする火災保険にセットして契約することになっており、地震保険のみを単独で契約することはできません
また、火災保険の契約時に地震保険を契約しなかった場合でも、保険期間の中途から地震保険を契約することもできます。

 

地震保険はどこの保険会社で加入しても、商品性、保険料とも同じです
これは地震保険が、前に説明したように国の法律に基づいて政府と損保会社が共同で運営している公共性の高い保険であるからです。
損保会社は地震保険料から経費を除いた額を保険金支払いのために積み立てることが義務付けられており、地震保険で保険会社に利益が生じることもありません。
(※ただし、保険料は所在地と建物によって異なります)

 

地震保険の役割は生活を支えること
多くの方が勘違いされていますが、この保険の目的は地震によって倒壊した建物の再建築が目的ではなく、被災者の生活の安定に寄与することです。
ですので、地震保険では骨董品・貴金属・美術品など、生活に直接関係のないものは保証の対象外となります。

 

地震保険の補償内容
地震保険の保険金額は、付帯する損害保険契約(火災保険)の30~50%の範囲内でしか設定することができないことが法律で定められています。
例えば、火災保険金額2000万円の一戸建て住宅に最大の50%となる1000万円の地震保険を付保した場合、支払い基準最大の「全損」扱いになったときにはもちろん1000万円の保険金が支払われることになります。
ちなみに、地震保険の支払い基準は3段階となっており、上記を例とした場合に支払われる保険金額は、「全損」で保険金額の100%=1000万円、「半損」が保険金額の50%=500万円、「一部損」が保険金額の5%=50万円と、この3パターンしかないこともお気をつけください。

 

日本で暮らしていく以上。地震のリスクは必ず考える必要があります
地震保険で支払われる保険金は、当面の暮らしに必要なお金を補償してくれるものであるという点をしっかり理解しながら、保険料負担と実際に支払われる保険金のバランスまで見極め納得したうえで利用してください。