前回に引き続き、今回も断熱についてのお話を。

前回ご紹介させていただいた、水発泡の断熱材「アクアフォーム」
この断熱材に最適な通気層確保用スペーサー『アクエアーシルバー』をご紹介させていただきます。

まずそもそも、通気層とは何でしょうか?
通気層は、断熱材の外気側に空気が通り抜けられるように設けた空気層のことです。これがあることで、夏の照り付けるような強烈な太陽光の下でも、熱する屋根の放熱結露防止の効果が得られます
その仕組みは、夏に通気層に貯められた空気が太陽光で熱せられると、熱くなった空気が屋根の勾配に従って上昇しますが、気圧の関係で代わりに下から外気が通気層に入ります。絶えず新鮮な空気が通気層を循環し、熱とともに湿気も自然の力で排出するという仕組みです。

 

ですから通気スペーサーは、とてもエコロジーで省エネにも貢献する部材です。
当社が注文住宅で採用する通気スペーサー「アクエアーシルバー」の場合、屋根の下側に約3㎝の通気層を作ります。そのために写真のようなカタチをしています。そして次の工程で、この通気層をすっぽり覆うように断熱材の発砲ウレタンが吹き付けるわけです。

「アクエアーシルバー」は、表面にアルミをコーディングすることにより長期間にわたり太陽からの熱を反射させ、さらに放射熱(輻射熱)を抑える効果があります。透湿性が高く通気性のある素材を使用しているため、湿気の排出を妨げません。

ご説明してきたように、断熱材を吹き付けてしまいますから、通気スペーサーは見えなくなってしまう部分です。でも、そんな一つ一つの材料が、住まいの快適さに影響してきます。
私たちは隅々までこだわって、お客様の住まいづくりをお手伝いさせていただいています。