お子さんの勉強を習慣にするために、家づくりからできることとは何でしょうか?
勉強の習慣をつける大変さは、お子さんがいらっしゃる家庭であれば、多くの方が経験しているのではないでしょうか。

東大生を対象にした「子供の頃の勉強場所」に関するアンケート調査では、「リビングで勉強していた」という回答がダントツで多く、家族のそばの方が落ち着いて勉強に打ち込める理由を、「息抜きをしたい時には家族との会話でリラックスができるため勉強がはかどる」と説明しています。

アメリカで行われた研究によれば、宿題のチェックや学校の様子を聞いたりなど、親が子供の学校生活に深く関わっているほど、子供の学力が高まるという結果が出ていて、親との会話は子供の学習能力に影響を与えていることがわかります。

常に物音がするリビングやダイニングでは気が散ってしまうのではないか、と心配する方もいるかもしれませんが、実は適度な雑音がある方が集中力がアップするという研究結果も出ています。コーヒーショップで勉強や仕事をすると集中できる、という経験はありませんか? これは、店内で聴かれる雑音の音量くらいの適度な音がある方が集中力が増し、思考力もアップするからと言われています。

その他、共有スペースでは他人から見られていることで、やる気や仕事の質・量、そしてスピードなどのパフォーマンスが変化する現象「観客効果」が起こりやすいためとも言われます。適度な緊張感と共に自然とやる気が湧いてくるなど、これは個室にはない共有スペースならではのメリット。やはりリビングやダイニングでの学習でお子さんの集中力は増すようです。

コミュニケーションの取りやすい空間が子供の学習能力を伸ばしてくれることは、MITのシーモア・パパート教授が提唱した教育の3つの要素「3Xからも説明することが可能です。3Xとは「Explore(探求)」、「Exchange(交流)」、そして「Express(表現)」を意味しており、コミュニケーションを軸にした教育を行うことで子供の探求心を刺激し、勉強に取り組む意欲が最大に高まるため、自主性を促す3Xが効果的だとしています。

ちょっと難しい話になってしまいましたが、親と一緒にリビングで過ごすことや、親の姿が見える場所で勉強することが、お子さんにとってもプラスの環境と言えそう。どんなリビングにするかを考える、ひとつのヒントになりそうです。