知識がまったくなくとも、色彩が人間へ影響をもたらしていることは、どなたでも感覚的にご存知のはず。
赤は情熱的な感じとか、ピンクは女の子っぽいとか、青は涼しげな印象を受けるとか。

実際に、色彩心理学・カラーセラピー・カラーコーディネート・パーソナルカラー診断など色彩に関する学問や分野もあり、色の効果は単なる迷信でないことは確かです。

色は電磁波の1つ。どんな色にも、電磁波エネルギーというものがあり、目だけでなく、皮膚でも感じ取ります。私たちの脳や内分泌腺は色からこのエネルギーを吸収し、感情や行動に影響を与えると考えられています。
詳しい仕組みは解明されていませんが、暖色や寒色に対する心や体の反応でその影響を見てとれます。

家作りでも、どんなカラーにしたいかは悩みどころの1つではないでしょうか。しかも家のカラーを決めるとなると、服選び以上に悩みますよね。
服のように自分の好きな色、似合う色を選ぶというのも、家作りにはなんだか合致しませんよね。
そこで、それぞれの空間ごとの色に関する基本的な考え方を少しお話します。

リビング
家族やご友人など、あなた以外の人も長時間過ごすお部屋の場合、人工的な色やビビッドな色は一般的にはふさわしくないとされています。
床・壁・天井には、心理的に刺激が少なくて飽きのこないベージュやブラウン、オフホワイトなどナチュラル系の色彩にすると、どなたでも居心地よく過ごせる空間になります。大きめの家具もしかりです。
あなたが好きな色は、カーテンやインテリア雑貨などで充分楽しめるはずです。その時の好みに合わせて簡単にお部屋の色味を変えられるのもいいですよね。
季節に合わせてその色味を変えて日本の四季を感じたりするのも、ライフスタイルに彩りを添えて豊かなものにしてくれるでしょう。

寝室
よく知られていることですが、寝室に取り入れたいカラーはやはり青です。青は血圧や心拍数を下げ、気持ちを落ち着かせる効果があるからです。
気をつけたいところは、青は温度を低く感じさせる効果を持っている点です。全面的に青を多く使うというよりは、お部屋の一部にうまく青を取り入れましょう。
照明は少し暗めに、間接照明のオレンジや黄色の光にするとより良い睡眠に入れます。オレンジや黄色なので刺激があるようにも思えますが、赤とは違いこの色味の明かりは心を穏やかにしてくれます。

トイレ
リラックスもでき、胃腸に刺激も与えられる色を使いたい場所です。
胃腸の働きを促す色は黄色と言われています。とはいえ、ビビッドな黄色だとリラックスできず居心地の悪い空間になってしまいかねません。
壁や床はアイボリーなどナチュラルな色味にして、スリッパなどの小物類で柔らかな黄色を取り入れるのがオススメです。水回りの空間でもあるので、寒色系よりも暖色系でまとめられる方がリラックスしやすい空間と感じる方は多いでしょう。

浴室
お風呂は1日の疲れを癒したりリセットしたりするセラピー効果の高い空間です。色の面からもサポートしてその効果を高めたいところです。
心を落ち着かせたり癒したりする代表格の色と言えば、やはり緑と青です。ただ、人工的な緑が壁一面にあると癒しとは逆の効果を感じる時があるかもしれません。可能であれば観葉植物の自然な緑を取り入れるのが理想的です。
また、も浴室に向いています。万能な色なのでどの空間にもお使い頂けますが、白が持ついくつかの効果の中から、憩いやくつろぎを与え自己治癒力を高める、リセットしニュートラルな気持ちに整えるといった力に頼りましょう。
真っ白だと緊張感や完璧主義な印象を与えますので、オフホワイトやクリーム色の方がオススメです。

このように、住まいづくりにおいて色はとても重要なポイント。
その特徴を知って、インテリアも含めたカラーコーディネートに取り組むと住まいづくりがより一層楽しいものになると思います。